今度はこんなハンド。
ボタンでKd Kcが配られました。全ハンドの中で二番目に強い素晴らしいカードです。
「KING KONG」って別名で呼ばれたりもします。
ミドルポジションからレイズが入っていたので、リレイズしました。
すると、ミドルポジションはリリレイズを返してきました。
AAが相手の可能性もありますが、相手がAKなど持っている場合もあります。
仮にAA相手でも19%くらいは勝率があります。
オールインしました。
相手は結構悩んだ後、
こちらのオールインをコールしてきました。
悩んでいる時点でAAはないです。
AAはプリフロップ(ボードが無くてカードが手札2枚だけの状態)では最強のハンド(ナッツ)なので、悩まずにコールしてきます。
ちなみに、悩まずにすぐにコールしてくることをスナップコールと言います。
結局、
相手のハンドはQd Qcでした。
この時点で期待値は81%!
ポットは17,000ペソ(約39,000円)なので、13,770ペソの価値があります。
フロップが開きましたよ。
なんと、KもQも落ちました。
自分がペアを持っている状態で作る3カードをセットと呼ぶのですが、
このように、
セット同士の戦いになることを「セット・オーバー・セット」と言います。
下のセット(この場合QQ)は圧倒的に不利です。
捲り目が残り1枚のQを当てるか、ボードでストレートができたり、フラッシュができて、良くて引き分け、なんていう状況です。
しかし、
セット・オーバー・セットとは言え、
ボードにスペードが3枚。
次にターンです。
と思っていたら、4枚目のスペードが落ちましたよ。。
KKもQQもスペードを含んでいないので、リバーでスペードが落ちてしまえば引き分けです。
ちなみに、一番最悪のパターンは、Qのハートが落ちることです。
Qのハートが落ちたら、僕のKKはフルハウスになりますが、QQはフォーカード(クワッズと言います)になり、QQの勝ちとなります。
この時点で期待値は77.3%にまで減少しましたが、まだまだ優勢です。
最後にリバーです。
サクっと5枚目のスペードが落ちてしまいました。
これで、お互いフラッシュということになってしまいました。
ボードフラッシュ(ボードのカードだけでできたフラッシュ)でチョップ(引き分け)。
発狂です!
17,000ペソのポットを逃しました。