ポーカー無宿334「木原さん、ご指南ください! その2」

 

その1からの続きです。

 

 

で、

木原さんと$5/10を同卓したわけですが、流れで、僕が木原さんの左側に座ることになりました。

(ポーカーは左側の方が後にアクションできるので、ちょっと有利と言われています)

 

 

僕は最初、全然手が入らず、プリフロも参加できない状態。

一方の木原さんは序盤からガシガシとレイズに3betと仕掛けていきます。

「木原さん、ほんとにそんなに良い手持ってんのかな?」

僕だけじゃなく、テーブルの全体から注がれる疑惑の視線(笑)。

 

が、

実はかなりハンドラッシュだったらしく、

こっそり「今のAKでした」とか結構教えてくれます。

「自分は強い手でばかりレイズしているのに、相手がそれを信じてないときって美味しいんですよ」

と、木原さん。

なるほど、その通りだ。

 

 

しかし、木原さんのレイズを信用しない他のプレイヤーからコールされたり、レイズされたりしてアップダウンの激しい展開となり、

開始1時間程度でバッドビートを立て続けに食らい、一気に$-2,500に、、。

 

$2500というと、$5/10では250BBです。

普通これくらい負けるとプラ転は結構難しかったりします。

しかし、そこは地力の差。みるみるスタックを増やし、すぐにプラ転してしまいました(笑)。

 

 

木原さんと打っていて驚いたことはいくつもあります。

まず、テーブルの情報を逐一把握していること。

スタックサイズはもちろん、ベットしたチップのおつりまで細かく見ていました。

木原さんに指摘されて、ディーラーが間違いを認めることも何度か。

自分のチップだけじゃないですよ。他のプレイーヤーの分まで全てです。

 

また、相手のベット額とかもかなり正確に覚えている。

「シートナンバー6、多分強い手持ってますよ」とかいきなボソっと。

そのプレイヤーは、強い手のときだけレイズ額を10足したりしていたのです。

さらに、あるプレイヤーとヘッズアップのときには、

「シートナンバー8のCbetが小さいのに気づきました?

ターンでベットが大きくなったのは、多分フラドロがついたからでしょう」と。

結局相手はA6sでフロップトップヒットでキッカーが不安、で、ターンでフラドロがついた展開でした。

、、、、まさに指摘通り。すごい。

 

 

 

よく、「ポーカーは情報がプレイヤー同士で非対称なゲームだ」なんて、言われますが、

木原さんと打っていて、そもそも全体に公開されている情報(スタックサイズだったりベット額など)の把握具合からして差があるんだなーと深く思いました。

見えない情報は、見えてる情報をきちんと把握することで推察できます。

基礎の基礎かもしれませんがとても大切なことだと思いました。

 

 

 

また、

あるハンドで僕がコールするか迷ったとき、

「さっきのってコールしますか?」と聞くと、

「7番のベットならコールするけど、6番のベットはフォールドしますね」みたいな。

このハンドだからこう、みたいに固定して考えるんじゃなくて、相手によって調整していました。

自分が打っていない時も、相手のターンやリバーのベット率などもざっと把握して、判断の材料にしているとのこと。

 

 

 

うーん。

ちょっと打っただけで思ったけど、木原さん凄すぎるわ。

何て言うか、数字的なデジタルな正確さと、相手の心情を読み解くアナログな感覚の両方を持ってるというか。

 

 

 

もうちょっと続きますね。

多分、次でラストです。
(その3はこちら

 

 

 

ポーカー無宿334「木原さん、ご指南ください! その2」」への4件のフィードバック

  1. 自分はベット額を覚えてはいないですよ、そんなに。
    ってか、知っている人は知っていると思うけど、記憶力はめちゃくちゃ悪いので。

    ただ、違和感があるときが分かるので、さすがにそれくらいは覚えています。
    その違和感があった時、ショウダウンまでしっかり見て、その違和感からテルを見つけ出すのが得意です。
    後、他人を観察するのも多分得意ですね。これは、ちゃんと見てたら記憶はいらない内容ですから。

    問題は、せっかく得た情報を、次の日以降は忘れてしまって、また1から得ないといけないんですよね。覚えてられないので。。この記憶力の悪さだけはどうしようもない・・・

    • 木原さん、コメントありがとうございます。
      確かに仰ってましたね。同卓した人の情報を翌日には忘れちゃってて困るって笑。

      僕も違和感を察知できるように、センサーを鍛えようと思います!

  2. 以前からブックマークはさせていただいたいたのですが、特にここ数日の『木原さん、ご指南ください!』や『バットビートジャックポット』など、楽しく読ませてもらってます。

    今回の内容は、木原さんほどの人になるとそこまで見ているのかと、とても勉強になりました。オンラインのマイクロであっぷあっぷしている私ですが、ベット額やレイズ額に色気を出してしまうところなど、ぎくりとしました。

    • コメントありがとうございます!
      読んでくださってくれてとても嬉しいです。

      その気待ち、大変よくわかります。相手に気づかれなければ、とても効果的な戦術だそうです。よく観察されてるに人には見破られてしまいますが。

      また面白い記事を投稿できるよう頑張りまーす!

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