LAに来て勝ってますね?という質問への回答と雑感。

 

samuragouchi3

先ほど、

佐村河内守さんというハンドルネームの方から、以下の質問が寄せられました。
(さすがに本物じゃないですよ)

 

LAに来てから凄い勝ってるのは

1.マカオやフィリピンよりプレーヤーレベルが低い

2.豪運で超上振れてる

3.覚醒した

どれですか?

 

 

答えは、

「4.ゴーストプレイヤーがいる」、、、、と言うのは冗談です笑。

せっかくなんで、今回のブログのテーマにしたいと思います。ちょうど付随して書きたいこともあったので。

 

 

結論から言うと、1、2、3の全部。

1は後述するとして、2はバッドビートジャックポットで117万円は余分に浮いている。

また、3も。木原さんの指導の成果は確実に出ています。(覚醒はまだできてませんが笑)

 

 

振り返ると、マカオにいた頃は完全に実力不足でした。

当時は50/100HKD(665円/1330円くらい)を打っており、今の5/10$よりも高いレートです。そこではみるみる金は減っていきました。また、Davidにマンションを借りたといえど、そもそもの物価が高いので生活費もかなりかかります。そんなわけで、当時の僕にとってマカオに長期滞在することは不可能な選択でした。(今もできるかまだわかんないですが)

 

 

その後のフィリピンは低いレートで勉強と割り切ってプレイ。

最低レートである25/50PESO(58円/116円)から始め打ち、収支表(「発狂収支報告」ではなくて、都市別にレート・収支・稼働時間・時給などをまとめたものがあります。いずれ公開予定)を眺めながら、自分の実力に合わせて50/100PESO(116円/232円)、100/200PESO(232円/464円)へとレートを上げていきました。

マニラでは100/200PESOが毎日打てるレートでは最高でしょう。それでさえもマカオで打っていたレートの半分以下です。食事はカジノでとるので割高ですし、収入が微妙なのにそこから滞在費やビザやら仕送りやら諸経費を引くので手元にあまり残らず、バンクロールを貯める事はままなりません。

「プロなら2/5$以上、5/10$とか打たないとどうしようもないよ?」と言われることもありました。当然の意見です。でも、当時はカンボジア、シンガポール、オーストラリアと南下していくルートを採ろうと思っていたので、マニラで100/200PESOのNLHを余裕で勝てるようになって、100/200PESOのPLOまで打てるようになってからマニラを後にしようと思っていました。そのままの実力で南下を始めると、カンボジアはまだしも、レーキや生活費の高いシンガポールやオーストラリアで破産するリスクが相当高くなってしまうと感じたからです。

 

 

そんなときに、木原さんがコマースに行くという話を聞きました。

かなりイレギュラーな予定ですが、お願いしてついていってみることにしました。最優先事項だと思ったからです。コマースへ行く前にはっきり言われたのが「コマースの5/10$でプラ転しなかったら、ポーカーは趣味にした方がいいですよ」ってこと。コマースの5/10$で勝てないのなら、世界のどこの5/10$でも勝てないというのが木原さんのお話でした。

「3年トコトンやって芽が出なければきっぱり辞める」というのが僕がポーカーを始める前に決めたルールなので、プラ転しなかったらといってすぐには諦める気はありませんでした。が、この旅で確実に現実を突きつけられる予感はあり、実は相当緊張していました。

 

 

*ちなみに、

スクリーンショット 2014-03-10 9.03.20

3年間のチャレンジというと長く聞こえますが、残された猶予は860日しかありません。残り860日間で何かしらの確信を得れなかった場合、僕はポーカーをやめて別のことをします。

 

 

コマースの滞在費用はざっと総額40万円かかることは先日の記事にしましたが、当時のバンクロールは402万円なので差し引いて残り362万円です。僕はポーカーの一回のバイイン額はバンクロールの3%とルールで固く決めているので、3%は10万8600円となります。これはちょうど5/10$のバイイン額1000$と同じくらいの額になります。

ポーカーはとても分散の激しいゲームです。よりレベルが上がり駆け引きを繰り返すようになれば、より勝負しなければいけない場面も増え、スウィングも激しくなります。1000BBくらいのブレは平気で起こる、と言われています。

最悪の事態を想定していました。100BB、つまり1000$のバイインでプレーするとして、どうしようもない不運が続き10回連続で飛んだとします。結果は10×1000$でマイナス10000$(約103万円)です。僕の360万円のバンクロールは手痛いダメージを受け、257万円に縮んでしまいます。257万円の3%は7.7万円(745$)となり、5/10$の100BBすら満たせなくなってしまいます。
(実際には、一回飛ぶごとに、そのときのバンクロールに合わせた3%を計算するので、10回飛ぶまで修正しない、ということはないですが)

正直に言うと、ホテルも始めは7日分しか取っていませんでした。負けに負けたときにはコマースから逃げ帰る可能性さえも考えていたためです。実際に負けに負けたら、コマースには留まりながら一個下のレートである5/5$を打つ選択をしたとは思います。
(また、Super8よりも条件の良い宿が見つかる可能性もあるので、7泊分の前払いに留めたという理由もありますが)

はっきり言って、どうなるかわからないものには、退路を用意しながら臨みたかったのです。それくらい、今回のコマース滞在の結果はさっぱり予想できませんでした。

 

 

ちょっとバンクロール管理について。

ここまで読んで頂けたらわかると思いますが、僕はバンクロール管理には相当シビアです。「バルサラの破産確率表」とかそういう話も好き。それは、分散を相当危険視しているし、自制心は自分のエッジだとも考えているからです。以前、プロポーカープレイヤーの余語葦織さんにお会いしたときに聞きましたが、余語さんはBB額の1万倍持っていないとテーブルに座らないそうです。BB額としたのは、バイイン額は80-300BBなど人それぞれなのでBBを基準にしてるんだと。(そういう差異に気を配るところに凄くプロのこだわりを感じます)

5/10$で1万倍というと約1000万円です! また、重要視すべきバンクロールとそうでないバンクロールの話もされてました。たとえば全財産が100万円の人と1000万円の人では扱い方が違うと。乱暴に言うと、100万円の人はバンクロールルールを無視してもいいと言う事です。と言うのも、100万円くらいの金額は日本で本気でバイトとかすれば稼げしまうから。また、生活費が総資産を圧迫する割合も高いので、100万をちまちま分割して賭けていても仕方ないわけです。そもそもの収入がランニングコストに食いつぶされてしまいます。それならば、しっかり貯めてから始めるか、バンクロールルールを無視すべき、ということです。それに比べて1000万円を超えるような金額はそう簡単に貯めれるものではないので、慎重に扱わなければいけないという違いがあります。(まあネットポーカーのように、生活費から完全に切り離されたバンクロールがあるなら何の問題もないのかもしれませんが)

 

 

で、

実際には、初日であっさりバッドビートジャックポットを引いていきなりバンクロールに余裕ができたわけですが笑。心にも余裕はできましたが、この117万円は運で手に入ったものなので、(バンクロールには組み入れますが)基本的にはこれは無視。コマースに行って帰って、バッドビートジャックポット分しか浮かなかったら、「じゃあそれなかったらどうすんの?マグレじゃん」という話になるからです。

ここまでの結果を見て、117万円をのぞいてもそれなりに浮いているのでちょっと収支に納得できるようになってきました。が、ホテル代(17万5835円)と飛行機代(11万1020円)の計28万6855円は引いていません。このあたりはクレカ払いなので、親への仕送りや、アマゾンで買ったポーカー本などの費用と一緒に月末にガツンと引きます。

 

 

さて、コマースは他の都市と比べてどうなのか?ぬるいのか?という質問は興味のあるところでしょう。

テーブルの状況は悪くありません。レーキも安いしアクションも起こるし、ポットも結構大きくなります。そういう意味では僕はとてもプレイしやすいです。しかし、フィッシュが多いか?(フィッシュは英語でカモという言う意味)というと、それは人それぞれだと思います。でも、「ここで勝てないなら辞めた方がいいですよ」と木原さんに言わしめる地。一度は訪れてみたら面白いのではないでしょうか。

 

 

そうそう、フィッシュについて少し思うことを。

ある人に言われてフィッシュという言葉を僕は今後使わないようにしました。今回は便宜的に使ってますが。フィッシュって、ちょっと便利な言葉です。色々な弱点をもった相手をひとまとめに言い表せる表現なので。しかし、ポーカーにおける弱点って、言わば何かが偏ってる状況のことです。

しかし、その偏りは時代によって強みになったり弱みになったりを繰り返しています。例えば、一昔前よりNLHは相当アグレッシブなってきたと言われています。事実、フィル・ゴードンのグリーンブックには「リリリレイズはAAしかない」と書かれていました。しかし、最近ではそんなことはありません。3betや4betが多い相手にAA以外でレイズを返したりすることは全然あります。それどころか今度は逆に、あえてパッシブ気味にプレイすることで、アグレすぎる相手からエッジが取れるシチュエーションが増えてきたとも言われています。

僕が言いたいのは、人とは違う偏りをもっている人をすぐにフィッシュと切り捨ててもいいのかってこことです。あまり見るべきところがないと侮っていた人がいきなり成長したりすること、また彼の弱点だと思っていたポイントが予想外のところで役に立ったり。そんな経験を今まで数えきれないほど見てきました。人を見下した瞬間から、その人から何かを吸収できる可能性を失ってしまいます。僕は人生で経験値を取りこぼすことが相当嫌なので、フィッシュという表現をちょっと控えています。

 

0

完全に余談ですが、この話の流れに乗っかって僕の趣味のビリヤードの話を笑。ビリヤードの世界にエフレン・レイズという、フィリピン生まれの英雄がいます。彼のエピソードですが、初心者がたまたま遊びでビリヤードをしている姿をしげしげと観察することがあるそうです。勝つためにビリヤードをしているプロとは、全然違う思考回路で初心者はプレーしています。そして、彼らがたまに見せるありえないフロック(偶然)からヒントを得るそうです。(この話は創作という噂もありますが、僕はことの真偽は些末な問題だと思っています)その結果、誰も考えつかないこんなこと(音有り注意)やこんなことをやっちゃうので、通称「マジシャン」とも呼ばれているのです。もちろん毎回完璧に、ってわけではないですが、限られた状況の中で、そのときにできるベストの選択をする。その後は失敗しても潔く諦める。こういう不完全なものだけど自分の感覚や計算に全てを賭ける一瞬ってかっこいいですね。(僕は怖いのでバンクロールの3%、つまり33.3分割してしか賭けれませんが笑)

 

 

さて、色々とまとまりのない文章ですいません。

まあ僕がLAで勝てている理由は何って聞かれたら、テーブルの状況に加え、運があって、単純に実力もついてきたのが大きいですね。あと、レートアップしたので、生活費がバンクロールを圧迫する割合が減った点も重要です。

 

まとめると、至極当たり前の結論になってしまいました。
まだまだ気を緩めるとかそんなレベルでは到底ないので、今日もしっかりやってきまーす!