柵の外に出た後に会う人

 

会社を辞めて柵の外に出た後、

出会う人の種類が変わったなーと思うことが増えた。

 

今まではかなりアレンジされていたんだと思う。

 

具体的に、

今までは、地元の進学校に通い、早稲田大学へ進学のため上京し、講談社へ就職。

個性豊かな漫画家さんや取材相手は別だが、仕事を進める取引先や、先輩後輩あたりは自分と同じような経歴の人ばかりだった。

 

会社を辞めてポーカープロになった後の自分は、自営業者だ。

会う人も自営業者が多い。

先日も2人のポーカープロの友達とごはんに行ったが、彼らも自営業だ。

 

Oriental Breeze

レドンドビーチの桟橋の上にある日本食居酒屋です。サンセットを楽しみながら食事ができます。

 

さて、

自営業者と一口に言っても、

もちろん、いい人もいれば悪い人もいる。

以前シンガポールに滞在していた時に感じたことがあったので、思い出しながら書いてみようと思う。

 

****

 

6年くらい前に、セントーサ島でポーカーをしていた時の話。

シンガポールには、カジノが2個ある。リゾートワールドセントーサと、マリーナベイサンズだ。

大王製紙が通っていたのはマリーナベイサンズ。ポーカールームがあるのはセントーサだ。

 

当時はシンガポール人の友達の家に泊めてもらっていた。彼とはマカオで会った。

おばんさんが良い人で親切にして頂いた。日本製のお菓子を渡したら喜んでくれたのを覚えている。

おじさんは体調が良くないのか、いつも寝間着姿で横になっていたなぁ。

 

電車でセントーサへ通っていた。

セントーサ島は南方の外れにあるので、だいたい電車で片道30分くらいの距離だった。

カジノへ電車に揺られて通勤。治安はとても良い。

 

セントーサのポーカールームは、非常に奥まった場所にある。

このカジノは分煙されていて、入ってすぐは禁煙エリア、奥へ進めば喫煙エリアへと変わる。

ポーカールームがあるのは喫煙エリアの一番端っこ。

カジノへ入ってから10分くらいはかかる印象。

 

いつものように、数卓しかないテーブルを見回して常連と挨拶を交わす。

マカオで見かける人も多い。

シンガポール人はカジノへ入るには入場料を払わないといけない。

一日券もあるが、常連は年間パスポートを購入するようだ。

テーブルでの携帯電話の使用は禁止。

色々とルールの厳しいところだった。

 

多様な国籍の人と会ったが、何度か日本人とも同卓した。

こちらでシンガポール在住の日本人相手に塾講師をしている人なんかもいた。

そして、日本からやってきた旅行者も。

 

ある日、

TTをミドルからオープンすると僕の左に座っている40歳前後のおじさんがコールした。

ボードはドライ目な9ハイボードで、CBを打つと彼はAKを見せて降りた。

 

そして、

「君、日本人?」と声をかけてきた。

 

少し恰幅が良く、茶髪でTシャツ短パン、といった風体の男性。

無精ひげもはやしていた。

商売でシンガポールに来ていると言っていたが、

固めのビジネスはやってなさそうだなーという第一印象だった。この人をAとする。

 

しばらくAと雑談をしていたころに、

ポーカールームの外から「Aさーん」と声がかかった。

 

そこには20-25歳くらいの若い男が5名ほど。

彼らの声に「おー、どうだ調子は?」と答えるAさん。

 

「いやー、バカラですっちまいました。10万いかれましたわ」

負けているのに、照れているような笑い方。周りのメンツもつられてがやがやと笑う。

 

その様子を見て、

「馬鹿だなー。バイト代なくなっていまうぞ」

とAはあきれ顔でつぶやいた。

 

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