トランプの話、もうちょっと続きます。
*タロットの節で少し触れましたが、スートにも意味があります。
トランプには4つのスートがあるのはご存知の通り。
それぞれに意匠に、以下の意味が込められていると言われています。
スペード 剣(騎士)
ハート 聖杯(僧職)
ダイヤ 貨幣(商人)
クラブ 杖・こん棒(農民)
タロットの小アルカナとほとんど同じですね。
でも、国よってはダイヤが「鈴」だったりクラブが「どんぐり」だったりと諸説あるので、まあ参考程度にってところでしょうか。
また、スートの強さも
スペード > ハート > ダイヤ > クラブ とされていますが。
日本の江戸時代の士農工商みたいなもんでしょうか。
これも、強弱が諸説あるようです。(なんだか諸説ありばかりです)
ちなみにですが、ポーカーではスートの強弱は勘案しません。
例えば、Jのワンペア同士であったとしてもスートの強弱で勝ち負けがが決まったりはせず、チョップ(引き分け)となります。
絵柄にモデルがいるという話も有名です。
「そういえば、世界史の授業で勉強したね」と懐かしい気持ちになります。
◉キング(*以下wikipediaより抜粋)
ダビデ王(『旧約聖書』の「列王記」に登場するソロモン王の父、古代イスラエル国王)
カール大帝(シャルルマーニュ、中世のフランク国王)
※よく見るとこのキングだけヒゲがありません。ご存知でしたか?
カエサル(シーザー、古代ローマの政治家、軍人)
アレキサンダー大王(ギリシア時代のマケドニア国王)
◉クイーン
パラス(ギリシャ神話のトリトンの娘。もしくは友人であるパラス・アテナ。こちらはギリシア神話の戦いの女神で、ローマ神話ではミネルウァ)
ユディト(英語読みから「ジューディス」とも。『旧約聖書』外典の一つである「ユディト記」に登場するユダヤの女戦士、もしくはカール大帝の子ルートヴィヒ1世の妻)
ラケル(旧約聖書のヤコブの妻)
アルジーヌ(英語読みから「アージン」とも。名前はラテン語の女王を意味する単語・regina(レーギーナ)のアナグラムから(regina→Argine)。モデルはシャルル7世の妻であるマリー・ダンジュー(Marie d’Anjou、アラゴンのマリーとも)、もしくは愛人のアニェス・ソレル(Agnès Sorel)、またはこの二人を混合したものとされている)
◉ジャック
オジェ・ル・ダノワ(英語読みから「オジーア・ザ・ダン」とも。カール大帝の騎士で、デンマークでは「ホルガー・ダンスク」の名で愛されている)
ラ・イル(英語読みから「ラハイア」とも。ジャンヌ・ダルクの戦友)
ヘクトル(ギリシア神話に登場するトロイの王子)
ランスロット(『中世騎士物語』に登場するアーサー王に仕えた円卓の騎士の一人)
中には、見知った名前もいくつかあったのではないでしょうか。