実家で寛ぎながら、「風の谷のナウシカ」を全巻読み直しました。

前に読んだのが大学時代なので、5−6年振りでしょうか。ジブリの中ではナウシカが一番好きです。

 

 

墓を壊すか残すか？

いつも気になるのが最後のナウシカの決断です。

 

 

シュワの墓所というお墓には、前世代の英知が詰まっています。

不老不死の術から、巨神兵を作り上げる技術、

そして、腐海の生き物のみならず、ナウシカや動植物たち現世代の生態系すべてを創り上げた英知です。

 

言うなれば、

シュワの墓所は、ナウシカたち現世代の人々にとって、神のような存在なのです。

 

 

シュワの墓所を破壊するということは、

ナウシカ以前に栄えた、前世代の技術、生態系、DNAなどを元に戻すことはできない、、ということです。

シュワの墓所の英知を活用すれば、風の谷の人々が悩む、石化の病や死産なども減るかもしれません。

身体が段々と石のように固くなり、死を迎えます。

 

僕は、

ナウシカは、以下のような理由で墓を壊したんじゃないかな？と思っています。

１、シュワの墓所が代々戦乱の火種となっていたこと。土鬼のクルバルカ家や神聖皇帝、最後にはトルメキアまでも引きつけてしまいました。シュワの墓所は、現世代の人にとって余りある財産でした。

２、手を加えられた種（腐海もナウシカも動植物も、前世代によって創作された存在です）であっても、与えられた生を全うする権利があると思ったのではないでしょうか。簡単に言えば、ナウシカは、蟲も腐海も現世代の人間も「みんな好き」ということ。
前世代が予想しえなかった奇跡（王蟲によるナウシカの蘇生）も起こりえます。今の生態系でいけるところまでいってみたいという感じでしょうか。

 

 

僕がナウシカだったら、、？

 

多分、墓を壊すと思いますね。

 

あなたどう思いますか？

ナウシカ漫画版、全7巻です。（映画版は2巻分くらいです）

よかったら手に取ってみて下さい。

 

こんな時間に唐突に読書感想文笑。