ポーカー無宿439「ブラックジャックマシンを攻略する!」

 

ブラックジャックというゲーム、ご存じの方は多いと思います。

花形と言ってもいいくらい、どこのカジノでも親しまれているゲームですよね。

 

ブラックジャックを攻略するのに必要なのは、カウンティングの技術です。

カウンティングも聞いたことがある人は多いと思いますが、読んで字のごとく、カードを数える技術です。

場に出ているカード(使用済みのカード)を数えて、山にどんなカードが残っているか推察する。

プレイヤーにとって有利なカードが山に多く残っていれば、掛け金を大きくする。

ディーラーにとって有利なカードが山に多く残っていれば、掛け金を小さくする。(もしくは、そもそも賭けない!)

そのギャップで利益を取る、という方法です。

 

さて、

カウンティング、せっかく苦労して覚えても、お店の人に注意されて、出禁になったら意味が無いですよね。

打てる場所が無くなるので、技を発揮する場所が限られてしまいます。

ディーラーやピットボス(ディーラーを仕切る人)は常にプロのカウンターに気を配っているため、

あえて最適かつ露骨なアクションを避けて、のらりくらりと抑えて打つ、これもまたブラックジャックの処世術です。

 

 

せっかく覚えたカウンティングの技術を遺憾なく発揮する場所はないのだろうか、、、?

ディーラーやピットボスの目を忍ばずに、堂々とマックスベットできる場面。

 

 

そんな場所、、、、あるっぽいんですよ。

 

 

スロットマシンなどの無人機械の筐体が沢山置いてあるのが一般的なカジノですが、

最近は、機械化の波がテーブルゲームにまで及んできていて、ディーラーがいないタイプの無人のブラックジャックマシンが増えてきているんです。

 

マシンのブラックジャックだったらカウンティグし放題なのでは?

そんな話を牟田さんが持ってきてくれたんです。

 

***

「晋平ちゃん、そういうブラックジャックマシンがあるんだけど、一緒に攻略しないかい?」

「え? 本当にあるんですかそんな都合のいい台」

「あるある。それも、誰も行かないような場末のカジノに置いてあるんだよ笑」

「へー笑。ブラックジャックのマシンでカウンティングってことですよね? 機械ですよね? 毎ゲーム、シャッフルするだろうし、攻略なんてできるんですかね?」

「そのブラックジャックマシンにね、【6デッキを使用・2/3配ったらシャッフル】って描いてあってね」

「はい」

「僕は理系だからわかるんだけど、理系の性(さが)というか、こういう仕様、きっちり作っちゃうんだよね」

「ほー、そうなんですね。毎ゲームシャッフルしてたらお手上げでしたね笑」

「そうそう」

「でも、律儀に2/3配ったタイミングでシャッフルしてるとして、どのタイミングで混ぜてるかわかりますか? 自分が打っているのがシャッフルしてから何ゲーム目なのかなんて、分かりませんよね。 シャッフルしているタイミングを突き止める方法なんてありますか? 」

「あるんだよ。6デッキってことは、6個トランプを使うってことだよね。例えば、Aのスペードも、Kのハートも、どのカードもそれぞれ6枚ずつカードがあることになるよね」

「そうですね」

「たとえば、ゲームを始めて、

1ゲーム目でAのスペードが1枚出て、2ゲーム目でAのスペードが2枚出て、3ゲーム目でAのスペードが3枚出て、4ゲーム目でAのスペードが2枚出たとしよう」

 

・1ゲーム目 Aのスペードが1枚

・2ゲーム目 Aのスペードが2枚

・3ゲーム目 Aのスペードが3枚

・4ゲーム目 Aのスペードが2枚

 

「はい」

「これって、どこかでシャッフルされてるはずだよね?」

「うーん、、、。あ、そうですね! 6デッキなので、Aのスペードは6枚しかない。4ゲームで合計8枚出ているので、どこかでシャッフルを挟んでないと、おかしいですね」

「そうそう、そういう考え方だね」

 

・1ゲーム目 Aのスペードが1枚

・2ゲーム目 Aのスペードが2枚

—————シャッフルした?—————

・3ゲーム目 Aのスペードが3枚

—————シャッフルした?—————

・4ゲーム目 Aのスペードが2枚

 

「でもこれだと、どこでシャッフルしたか、決め手に欠けますよね?」

「そうだね。じゃあ、Aのスペードの他に、Kのハートも出ていたしよう。たとえば、1ゲーム目でKのハートが2枚出て、2ゲーム目でKのハートが2枚出て、3ゲーム目でKのハートが4枚出て、4ゲーム目でKのハートが0枚出だとする」

 

・1ゲーム目 Kのハートが2枚

・2ゲーム目 Kのハートが2枚

・3ゲーム目 Kのハートが4枚

・4ゲーム目 Kのハートが0枚

 

「同じ要領で考えてみますね。それなら、このタイミングでシャッフルしてそうですね」

 

・1ゲーム目 Kのハートが2枚

—————シャッフルした?—————

・2ゲーム目 Kのハートが2枚

—————シャッフルした?—————

・3ゲーム目 Kのハートが4枚

・4ゲーム目 Kのハートが0枚

 

「そうなるね。じゃあ、2つの条件を組み合わせたらどうなる?」

 

・1ゲーム目
【Aのスペードが1枚】
【Kのハートが2枚】–シャッフルした?–

・2ゲーム目
【Aのスペードが2枚】–シャッフルした?–
【Kのハートが2枚】   –シャッフルした?–

・3ゲーム目
【Aのスペードが3枚】–シャッフルした?–
【Kのハートが4枚】

・4ゲーム目
【Aのスペードが2枚】
【Kのハートが0枚】

 

「なるほど、、、複数の条件を組み合わせて解けば答えが出るんですね」

「そうなんだよ。AのスペードやKのハート以外のカードも同時に出現回数を数えて行けば、もっと簡単にシャッフルタイミングを見つけることができるよね」

「これをポチポチと入力して検証したわけですか笑」

「前回のラスベガス渡航の時に検証したんだ。iPadでポチポチやったんだよ笑。そしたら予想通り、シャッフルタイミングは正確に2/3で行われていたんだ」

 

「これを場末のカジノでやっていたわけですね。変態ですね笑」

 

***

 

今回のベガス&アメリカ東海岸周遊の旅は、

【$5/10のNLHを打てる場所を探す】という目標の他に、

【ブラックジャックマシンの攻略】という別のテーマができました。

 

機械の攻略も必要ですが、設置してある場所を他にも知りたいですね。

ベガスにはこの筐体は置いてあるので、東海岸で同じ機種が置いてある場所を探してみようと思います。

 

 

「ちなみに、この機種、ベット額はいくらなんですか?」

「それも凄いんだよ。ミニマムベットが$1。マックスベットが$500なんだ」

「マジですか!!!??? つまり、$1で探って、美味しい条件が整ったら$500張れるってことですか?」

「やばいでしょ笑」

 

 

仕留めればデカそうな案件です!

 

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